【歯科衛生士あるある】顔は覚えていないけど口の中は覚えている
「ねぇ、〇〇さんって次のアポイントいつだっけ?」
「〇〇さんってどの人」
「ほらー、8番が埋伏してて右下にブリッジ入ってる人で」
「あー、分かったあの患者さんか」
患者さんの名前を聞いてもピンと来ないけど口の中の特徴を聞いたら思い出せる。
よくある。
「いつも寝癖の人」とか「怖がりの人」とか、分かりやすい特徴がある人は別ですが、顔より口の中見てる時間の方が長いので無意識に外の見た目よりは口の中の特徴で患者さんを記憶します。
その中には大変失礼ではあるのですが、あまり良くないあだ名が定着してしまうこともあり。
イケメンなのに歯がヤニだらけとか、美人だと思ったら治療中にアイプチでまぶたが引き攣れてたりとか、外見と口の中や治療中の姿のギャップが大きい程そのリスクは高くなります。
しかしこれは歯科業界に限ったことではなく、サービス業ではよくある話でしょう。
たとえば私は行き付けのスーパーでは安売りの日にマウントレーニアのカフェラテをごっそり買い込んでいく子連れメガネと記憶されているでしょう。
美容室では麗子像とか、しめ縄とか言われてるかもしれない(超剛毛、多毛)
話を歯科のことに戻しまして。
口の中の特徴で患者さんを記憶していると言うと驚かれがちですが、口の中って本当に人それぞれで個性豊か。
体付きの割りに歯がちんまりとして可愛らしい人。
頬っぺたが肉厚で頬の内側にいつも歯で咬んだ跡が付いてる人。
舌の横幅が大きくて奥歯がめちゃくちゃ見難い人。
いつも口角が切れているので無理に引っ張らないように気を使わなきゃいけない人。
吸っても吸ってもすぐに唾液で口の中がダクダクになる人。
逆にすぐに口の中が乾燥してミラーに唇が貼り付いてくる人。
歯と歯茎の間(歯周ポケットという)にいつも歯磨き粉の粒が数粒入り込んでいる人。
思いつくままに特徴を並べてみました。
まだまだ思い浮かびますがこの辺にしておきます。
もしかしたら自分が思いもしないようなあだ名が病院、お店、施設等、様々な所で付けられているのかもしれませんね。
余談ですが。
口の中以外に治療中目に付きやすい個人的ベスト3を発表すると「飛び出した鼻毛」「若い女性の鼻の下の産毛」「おばあちゃんの顎から1本だけ生えてる太い毛」です。
あとカツラの人はほぼ100パーセントばれますし、あだ名は「カツラの人」になります。
皆さんご注意を。