染め出しとは、使い方は?頻度は?何歳から使っていいの?
染め出しって聞いたことがありますか?
歯科医院で使ったり、小学生の頃に歯磨き指導で使った経験があると思います。
染め出しは特別な歯磨き指導の時に使うものだと思っていませんか。
実は日常の歯磨きに簡単に取り入れることが出来ますし、とても良い効果を得ることができるんですよ。
目次
- 染め出しとは
- 染め出しはどこで購入できるのか(市販しているの?歯医者さんで買うの?)
- 種類
- 染め出し剤の使い方と注意点
- いくら磨いても色が落ちない時は?
- 手や顔に付いたらどうすればいい?服に付いたら落とせる?赤くなった歯ブラシは?
- 染め出しを行う頻度は?
- 染め出しは何歳からやっていいの?
- アレルギーを引き起こすことはあるのか
- さいごに
染め出しとは
染め出しとは、正しくは歯垢染色剤(しこうせんしょくざい)と呼びます。
その名の通り歯垢に色を付けて目で判別しやすくします。
他にカラーテスター、プラークテスター、プラークチェッカーなどと呼ぶことも。
赤色に染まるものが多いですが青色に染まるものもあります。
古い歯垢を青、新しい歯垢を赤という風に2色に染め分けるものもあります。
古い歯垢があるということは、何日も歯ブラシで取り除かれず歯に付着し続けている、つまり何日も歯ブラシが当たっていない部位があるということ。
つまり虫歯のリスクが高いということ。
それが自分で染め出すことで発見できるのはとても便利です。
染め出しはどこで購入できるのか(市販しているの?歯医者さんで買うの?)
さぁ、染め出しに少し興味を持っていただけましたか?
次はどこで購入することが出来るかですが、染め出しは市販されています。
ほとんどのドラッグストアには歯ブラシコーナーを探せば見付けることができるはず。
大体5ml入りで400円程度で販売されているものが多いと思います。
一度に使用するのはほんの数滴なので5mlでも1年以上は持つのではないかと思います。
コスパは悪くないですね。
また、歯科医院でももちろん販売されていますので通院中の方はついでに購入して使い方を直接教えて貰うのもおすすめです。
もちろんネットで購入することも出来るのでAmazonや楽天でチェックしてみてください。
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種類
液状のタイプがメジャーですが、その他にもジェル、錠剤があります。
液とジェルの使用方法は同じで面棒などに含ませて歯に塗布して使うのですが、錠剤は口の中で噛み砕いて唾液と混ざった染め出し剤を舌を使い歯に塗り広げて使います。
錠剤は液やジェルに比べるとこぼしたり服を汚しにくいですが、染め残しが出やすいという欠点があります。
染め出し剤の使い方と注意点
ここでは一般的な液状タイプの染め出しの使い方について説明します。
- まずは面棒を用意(綿棒とセットで売られているものもあります)
- 染め出し剤を面棒の先に液を浸透させてください。
- さぁ、面棒で歯の表面に液を塗っていきましょう。奥歯や歯の裏側にも塗りましょう。
- 一度だけうがいをしたら・・・鏡でチェック!
簡単ですね。
子供でも自分でできます。
ひとつ気を付けて欲しいのは、染め出し液は服に付くと中々とれません。
お子さんに使用する時に心配ならタオルなどを首周りに巻いて服をガードしましょう。
子供が勢いよくペッ!と吐き出すと以外と飛び散ります。
もしくは、染め出しの時は汚しても構わない服装で。
いくら磨いても色が落ちない時は?
無事歯垢を染め出すことが出来たら歯ブラシでしっかり落としていきましょう。
奥歯の裏側などは仕上げ磨きでも見落としやすい部位ですので要チェック。
さて、いくら歯ブラシでこすっても赤い色が取れない部分はありませんか?
染め出し剤は歯の溝や詰め物との境い目などに液が浸透して色が残ることがあります。
これは無理に除去しなくてもしばらくすれば自然と色が落ちてきますので気にしなくて大丈夫。
あくまでも目的は色を落とすことではなく歯垢を落とすことです。
手や顔に付いたらどうすればいい?服に付いたら落とせる?赤くなった歯ブラシは?
もし染め出し液が顔や手についてしまった場合、石鹸で洗えば落ちますので心配いりません。
落ちにくい時にはクレンジングを使うとよいです。
舌や唇が赤くなりますが、これは自然に落ちますので大丈夫。
服を汚してしまった場合は少しやっかいです。
漂白剤を使わないときれいにはなりません。
ですから漂白の出来ない服の時は使わないようにしましょう。
使用した歯ブラシも赤くなりますが、歯垢がブラシに移っているわけではないので普通に水洗いして使い続けて問題ありません。
気になる人は普段使い用と染め出し用の2種類用意しましょう。
染め出しを行う頻度は?
染め出し剤は使いすぎて害になることはありません。
ですから毎日の習慣にしても大丈夫。
ただ、毎日使用するのは大変、面倒くさいということもありますので、患者さんには週に1回程度の使用をお勧めすることが多いです。
自分のペースで好きなように使ってください。
染め出しは何歳からやっていいの?
何歳からという決まりはありません、うがいが出来るようになったら使用OKです。
あまりに小さい子供だと液を歯に塗ったあとにうがいが出来ません。
うがいさせようと思ってもごっくん!と飲んでしまう可能性があります。
飲み込んだところで害はないのですが、まぁ・・・気分は良くないですよね。
ですので自分でしっかりグチュグチュペーが出来るようになってからが使用の目安になります。
アレルギーを引き起こすことはあるのか
実は過去に2例、染め出し液によりアナフィラキシーの報告があるようです。
染め出し剤は食用の赤色3号、104号、105号、青色1号などで色が付く仕組みになっています。
いわゆる、食紅です。
かまぼこや、ウインナーやお菓子などに多く使われている添加物なのでほとんどの方は心配なく使って問題ないでしょう。
ただ、アレルギー体質であったり、過去にアレルギー症状を起こした疑いのある方は注意してください。
ちなみにGCから販売されているプロスペックという染め出し剤にはパラベンにアレルギーを持つ方の使用を禁止する文面があります。
アレルギーの心配がある場合はしっかり付属の注意書きに目を通してください。
さいごに
何度注意しても歯磨きを適当に済ませてしまう、という子供も染め出ししてあげると鏡を見て真剣に磨きはじめます。
赤い色が無くなって白くなった歯を見てにっこり。
歯垢が取れてんだか取れてないんだか分からないまま磨くより、ずっと達成感が得られるので子供の歯磨きの習慣付けに染め出しはとってもお勧めです。
もちろん大人にもお勧め。
しっかり歯磨き習慣がついている人には、歯磨きの後に染め出すのがお勧めです。
「よし、きれいになったぞ」と思ってもこんなところに歯垢が残ってるのね・・・、と発見できるはず。
歯と歯の間などは、フロスを使わないと歯垢が取りきれないんだなぁと実感できるのではないでしょうか。
親子で染め出し習慣、はじめてみませんか?