【タバコ】喫煙している人は歯医者に大体ばれている
歯医者では非喫煙を勧めます。
それは喫煙が歯周病のリスクをグンと上げてしまうから。
歯医者に行く前に一生懸命磨いたり口臭ケアすればタバコを吸っていることがばれなくなると思っていますか?
いいえ、ほとんどの喫煙者は歯医者にばれているはず。
髪や服のにおいでばれる
タバコを吸わない方なら分かると思います。
ちょっとすれちがっただけでもタバコのにおいって分かりますよね。
治療中は患者の顔に近づくので髪に付いた微かなタバコのにおいに気づきます。
また、冬にコートやジャケットをお預かりすると毎日洗濯するものではないのでにおいが染み付いているのに気付きます。
口の中のにおいでばれる
直前に歯を磨いても、ガムやタブレットを噛んでいても口の中のにおいは簡単に取れません。
顔を合わせて会話する程度ならばれなくても、口の中を覗かせていただくとタバコのにおいがすぐに分かります。
喫煙者の友人がクリーニングに来てくれたことがあります。
「今日は歯医者だから朝からタバコ我慢してきた」
と、言っていましたがやはり口の中を覗くとタバコのにおいがしました。
時々、歯医者に来る直前(駐車場の車の中とか)でタバコを吸って歯を磨くorガム等を噛んでくる人がいますが、タバコとミントの交じり合ったにおいは結構なダメージをくらいます・・・。
着色(ヤニ)でばれる
喫煙していると歯に着色(ヤニ)が付くのはご存知ですよね。
他にも着色はコーヒーやお茶などが原因で付着しますが、タバコのヤニとコーヒー等で付く着色って違うんです。
どう表現したらよいのでしょう。
ヤニの方がちょっとだけネットリした感じ?色も濃いです。
コーヒー等の着色とあまり違いのない方もいますが、「あーこれはタバコで付いた着色だな」と分かります。
歯茎の色でばれる
これは個人差があるのですが、喫煙歴が長かったり本数が多い方は歯茎の色が悪くなってます。
●タバコの影響
タバコを吸うとニコチンによる血管収縮作用などにより歯肉の色が悪くなります。写真11は30歳代の男女の比較です。タバコによって歯肉の色がとても悪くなっています。歯肉の色が悪いだけでなく、歯肉が病的に硬くなってしまい初期の歯周病の徴候である出血がみられないため発見が遅れてしまいます。ヘビースモーカーは手遅れになる可能性が高いのです。
写真を見ていただくと一目瞭然ですね。
タバコの影響により歯茎の血管が収縮するためにこのような変化が起こります。
血管が収縮すると酸素や栄養もうまく行き渡りませんので、歯周病のリスクが高くなります。
すぐにばれる嘘はつかないほうかよい
これらのことから歯医者で喫煙の有無はすぐにばれるということが分かったと思います。
ほとんどの歯科医院では、患者が喫煙者だと分かってもすぐに禁煙指導を始めることはありません。
ただ、歯周病に罹患していたり、着色や口臭に悩んでいる患者が喫煙者である場合は禁煙を勧めます。
インプラントを希望している場合、禁煙しなければ手術はしないとルールを決めている歯科医院も少なくありません。
タバコを吸う人は歯医者に来るなということではありません。
喫煙の有無を確認することは治療上で大変重要な情報になります。
そして意外と歯科従事者には隠れ喫煙者、元喫煙者が多くいます。
気まずいから・・・といって嘘をつかず、喫煙の有無を尋ねられたら正直に答えましょう。