歯医者の予約時間10分遅刻はセーフかアウトか
予約制が主な歯科医院が頭を悩ませている事のひとつに急なキャンセルがあります。
そしてもうひとつ、時間を守らない患者さん。
キャンセルの場合の被害は歯科医院側だけですが、遅刻の場合他の患者さんにまで迷惑をかけてしまいます。
ですので予約時間は患者さんに本当に本当に守って頂きたいことのひとつなのです。
あなたは予約時間を守っていますか。
例えば9時に歯科の予約をした場合、あなたはどの時間に歯科医院に到着するよう行動するでしょうか。
予約時間ぴったり?
予約時間より少し早め?
予約時間の前後10分ぐらいの間?
ほとんどの患者さんはこの3パターンのどれかに当てはまります。
予約時間を守っているという意識の患者さんでもこれだけの時間のズレがあるんです。
例えば予約時間の10分前に来る人と10分後に来る人とでは20分も差があります。
20分の差はとても大きいと思いませんか。
20分あったら夕食にもう一品プラスできるし、20分あったらシャワーぐらい浴びれちゃうし、20分あったらアニメの場合物語の終盤だし、20分あったら歯石とってブラッシング指導までできちゃうし、20分あったら2~3箇所の簡単な虫歯なら詰め物できちゃう。
予約時間の認識の差
私は歯科衛生士として働いて予約時間の認識が歯科医院側と患者側でズレていることに気が付きました。
普通、予約時間が9時であるならば9時に歯医者に到着していれば良いと考える方が殆どだと思います。
人によっては数分程度なら遅れても遅刻に入らないという認識でしょう。
人と待ち合わせをする時は同じような感覚ですよね。
でも歯科医院側はそうは考えていません。
歯科医院側は予約時間は治療を開始する時間と考えています。
歯科医院が患者さんに来院して欲しい時間は?
ほとんどの歯医者はひとつの診療台につき、9時~9時半は1人目の患者さん、9時半~10時までは2人目の患者さん、というふうに30分刻みでスケジュールを組んで予約を取っています。
(治療内容により1時間枠だったり15分枠だったりしますが)
ひとりの患者さんの持ち時間は30分。
10分遅れて来たら持ち時間は20分、15分遅れて来たら持ち時間は半分です。
次の患者さんを待たせるわけにはいかないので治療内容を短縮して何とか時間内に終わらせようとしますが゛、一度手を付けてしまうとどうしてもある程度時間を必要としてしまう処置も多いので次の患者さんを待たせてしまうことになります。
そうすると次の患者さんの持ち時間が少なくなり、また時間オーバーしてしまうと更にその次の患者さんも待たせてしまい・・・という悪循環が生まれ、待合室ではイライラした患者さん達、ずっと急かされながら処置している歯科医や衛生士、助手達も少しずつイライラ。
最悪。
という訳で、初診ならば予約時間の10分~15分前、再診なら5分~10分まえに来院してもらえるのが歯科医院側の理想です。
予約時間守ってもいっつも待たされるんだけど!
と、お怒りの方もいるでしょう。
急患や、アクシデントにより治療時間が延びてしまい、お待ち時間を頂いてしまうこともあるので、その時は本当に申し訳ないと思っています。
しかし、皆さんが予約時間を厳守することが待ち時間を減らすことに繋がるということをご理解頂ければと思います。