お母さんは歯科衛生士

子供2人育てながらゆるーくパートで歯科衛生士。


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流産手術当日から退院まで

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上の子とお腹に居る子の間に授かった子を9週で流産した時の話です。

 

 

 今までの記事はこちらから

arinkomama.hateblo.jp 

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 手術当日は8時20分までに病院へ到着するように言われていたのですが、上の子の保育園の預かり時間が8時なのでかなり焦りました。

 

8時前から保育園の駐車場でスタンバイし、8時になると同時に子供をクラスに預け、お迎えには旦那が来ることを先生に告げて悪阻の吐き気をこらえながらダッシュで車に戻り、病院まで走りました。

 

病院到着したのは8時22分。玄関から入るとすでに看護師さんが待っていました。すみません・・・。

 

病室の選択

病院に到着するとすぐに大部屋と個室のどちらにするか聞かれました。

 

大部屋は出産したお母さん達と同じ部屋になってしまうが部屋代は無料。個室は一部屋だけ空いているが一番高い部屋しか空いていないとのこと。

 

もちろん私は個室を選択。どんなにお金が掛かろうが産後のお母さんたちの中で1泊する根性は持ち合わせていません。それに他のお母さん達だって私みたいなのが居たら気を使って休めないでしょうし。

 

案内された個室は広くてトイレとシャワー付き。付き添いの家族が寝る用のベッドに変化するソファ付き。ひとりきりの1泊入院なのでどれも私には必要ないんですけどね。

 

あと看護師から病室のドアに名札を付けても良いか、それとも付けない方が良いか聞かれました。そんな所まで配慮されるんですね。私は入院、通院中の人の中に知り合いは居ないだろうということで名札は付けても構わないと答えました。

 

前処置

病室で体温、血圧を計ると30分後に前処置があるのでそれまでにトイレを済ませて手術着に着替えるよう看護師から指示がありました。

 

前処置とは手術の前に子宮口を広げる処置のことです。

ラミナリアっていう水分を含むと膨らむ棒を子宮口に突っ込んでいくのですが、これが痛いと評判。

「ラミナリア」と検索窓に打ち込もうとすると「らみな・・・」まで打ち込んだ時点でラミナリア 痛いという恐怖のワードが出てきます。

そして痛かったという体験談がわんさか。

 

実は私、この処置を体験済みです。

 

上の子を出産した後の1ヵ月検診で、子宮内にまだ胎盤が残っていてしかも子宮の壁に癒着しているとの事で1泊入院で手術をしたのですか、その時も同じように子宮口を広げる前処置でラミナリアを使用しました。

 

経産婦は痛みを感じにくいという話もあるので個人差はあると思うのですが、正直生理痛のような軽い痛みはあったものの普通に我慢できる程度の痛みでした。

 

今回の処置も先生と談笑しながらやり過ごすことが出来ました。医師の腕にもよるのかもしれませんが必要以上に怖がらなくて良いと思います。

 

 前処置が終わった後は手術の時間まで4時間程病室待機して過ごしました。腹痛などは特に無くやたらサラサラのおりものが出てくるので出血したのかと思って何度もトイレで確認していました。きっと子宮口が開いておりものが外に出やすくなっていたんですね。

 

あっという間の手術

ラミナリアを入れる前処置があったのが9時頃。手術室に呼ばれたのは12時半頃でした。

手術の前に看護師に持参した生理用ショーツ、ナプキンを渡します。

 

手術室には4人の看護師が居ました。

手術台に自分で登って横になると両腕を横に広げた状態で固定され、血圧や心拍を計る機械が付けられました。

足も広げた状態で固定されつま先から太ももまで覆うカバーを付けられました。

 看護師に気分は悪くないかと聞かれ「大丈夫です」と答えると酸素マスクを装着されました。

 あと点滴と肩に1本注射を打たれました。

 

そうこうしている内に医師が登場。「気分は悪くない?」と聞かれ頷く、「ちょっと眠くなるよー」と言われ、あぁ麻酔が入るんだなぁとぼんやり考えているとすぐに意識がなくなりました。

 

肩を揺さぶられながら名前を呼ばれて気が付くともう手術は終了しており、手術室には看護師1人と私だけになっていました。

ぼんやりしながら手術室の時計を見ると1時半。看護師によると手術は10分ぐらいで終わり、そのまま手術台の上で20分ほど寝たまま休まされていたとのこと。

そろそろ立ち上がれると思うから病室に戻りましょうと言われ、看護師に支えてもらいながら手術台から降り、付き添われながらフラフラと病室まで戻りました。

 

病室に戻ると手術着からパジャマへ着替えるように言われました。眠っている間にナプキンと生理用ショーツは履かされていたようです。

 

あとはゆっくり休んで、翌日の朝術後の診察を受けて問題なければ退院とのことでした。

 

夕食は6時半頃とのこと。「さすがにお腹空いたなぁ」と考えながら悪阻がすっかり無くなっていることに気が付きました。手術直前まであった吐き気がまったくなくなっています。それは嬉しいことなのですが、お腹の中にもう赤ちゃんが居なくなったのを急に実感させられて何とも言えない気持ちになりました。

 

旦那以外の人の前で大泣きした

 流産宣告を受けてから、旦那の前では我慢せず泣きまくりましたが、病院では泣かないようにずっと涙をこらえていました。

 

術後部屋で休んでいると助産師が入ってきました。なんと上の子を産んだときにお世話になった助産師さんでした。

 

今回は上の子を産んだのとは違う病院でお世話になっていました。というのも、上の子の時に出産した病院の先生が体を壊してしまい閉院してしまったからです。そこで働いていた助産師さんが偶然にも今回手術を受けた病院に転職して働いていたのです。

 

助産師さんは私のことを覚えていてくれたようで様子を見に病室に顔を出してくれたのでした。上の子が低体重で産まれたこと、なかなか母乳を飲んでくれなかったこと、里帰りせず親に頼れない環境で出産したことがあり色々と相談に乗ってもらった助産師さんです。

 

その助産師さんと話しているうちに涙が止まらなくなり、背中をさすってもらいながら大泣きしました。「母親としてこんなにつらい事はないよね、何も我慢しなくていいのよ」という言葉がとても温かかったです。

 

そして不思議なもので泣くと心も体もスッキリと軽くなりました。泣くって大事だと思います。こんな時ぐらい何も我慢する必要なんてなかったんだと思いました。

 

術後の体調

その後は出てきた夕飯をペロリと平らげ、夜中に喉が乾きまくったので何度も自販機でお茶を買って飲み干し次の日を迎えました。

 

術後の腹痛はほとんどなく、出血も少ない日用のナプキンで足りる程度の量しかありませんでしたが、夕食のときに抗生剤と子宮収縮剤を渡され食後に飲むよう指示があり、子宮収縮剤を飲んでからは生理通程度の痛みがありました。

 

翌日9時頃に術後の診察に呼ばれエコーと内診。特に問題は無し。退院許可が出ました。

術後の注意点として

  • 1週間後の術後の検診までは湯船に漬からずシャワーで済ますこと
  • 生理を1度見送るまでは性行為は禁止

と説明があり、プリントでも渡されました。

あとは好きな時間までゆっくりしてから退院して良いよ、と言われたので11時半頃まで病室でゆっくりしたあと自分の運転で自宅へ帰りました。退院する時に抗生剤と子宮収縮剤が3日分出ました。

 

 

手術当日から退院までの流れは以上です。

私は術後特に体調不良はなく、非常に軽めの生理痛程度の痛みしかなかったので割りと元気でした。

なので付き添い無しでも問題は無かったのですが、人によってはすごく具合が悪くなったり腹痛が強かったりするようなので出来るだけ誰かの付き添いがあると安心だと思います。

 

 

 

 


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